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ビッキーの正体?

「これ、何?」

「瞬きの手鏡。これがあれば、どこにいても本拠地まで一瞬で戻れるすぐれものだ」

 そう言って古びた手鏡を渡す少女に、フッチがああ、と懐かしそうに声を上げる。

「懐かしいね。トラン湖の城にもデュナンの本拠地にもあった奴だ」

「あら?あれって確か、ヘリオン様がマクドールさんにあげたって聞きましたけど」

 アップルが首を傾げる。マッシュから聞いた話だから間違いはないはずだ。

「その後はグレッグミンスターに保管されてて、デュナンの戦乱の折にレパント大統領から贈られたって

話だったよね?」

「その瞬きの鏡が、どうしてここに?」

「細かいことを気にするでない」

 あっさりと言う少女。その隣では、ビッキーがとぼけた笑顔を少女に向けている。

「大体、君は一体?」

「だから、ビッキーだと言っているだろう?」

 そう。少女もまた、ビッキーと名乗っていた。確かに大きなビッキーにそっくりだが、口調も目つきもまるで

別人である。

「もしかして……!」

 アップルが呟いた。

「ビッキーさんは瞬きの魔法で、時間までも移動できるっていうから、この小さなビッキーは遥か過去から

やってきた、もう一人のビッキーなのかもね」

「そう、なの?」

 半信半疑のフッチ。そのフッチを背に乗せた白竜ブライトも、大きな図体で小首を傾げてみせる。

「かくしてその正体は!」

 唐突にお芝居口調になるアップル。

「正体ってなんですかぁ?」

 ボケボケな口調で尋ねる大きなビッキーに、アップルは

「時間を自由に行き来し、しかも瞬きの手鏡を持ってるという事は、その実体は……」

「実体は?」

 ごくりと喉を鳴らすフッチ。


「若かりし日のヘリオン様でしょう!」



「……こら」




-完-

 だって、最初に瞬きの手鏡を所有してたのは、幻水Iに出てくるヘリオン様(のちにレックナートの後をついで

星見の塔へ)じゃないですか(笑)

 それとも、IIの主人公達からガメてきたのか?ちびっきー。 
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